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第29話 珍獣様のおな~り~!(後半)

last update 최신 업데이트: 2025-10-22 06:07:34

 すると、父の眼が鋭くキラリと光った。

「そうか。つまり、君は……我が娘ベアトリーチェに、大きな借りがある、と。そう考えてよいのかな?」

「借り、ですか?」

 本気で借りと言うのなら、キッチリ返してくれるんだろうな?

 そんな、わかりやすい圧だった。命の恩人ならば、相応の元が求められる。

「――はいっ! 私にできることなら、なんでもお手伝いしますっ!」

 でも、ルチアは怯まなかった。

(なんでもお手伝いする!? それ、政治的に言っちゃいけない|言質《ヤツ》ナンバーワンよ。誰か教えてあげて!!?)

 あわわわ、となるわたくし。百戦錬磨の父も、あまりに真っ直ぐな言動に、さすがに毒気を抜かれタジタジ。

 そして、ちらりと、わたくしとイヅルの顔を見比べる。

 ――なんだ、この、とんでもない爆弾娘は。

 鋭い眼が、そう語っていたわ。

 この娘、一切、裏表がないどころか……感情のボリュームがマックス過ぎる。

「それで、その、なんだ。君も、今回の件で、怪我などは……」

「私はこの通り、ぴんぴんしてます! ベアトリーチェ様が、守ってくれたので!」

 力こぶを作るような仕草をするルチア。

 考えたら、魔獣とスコップで殴り合って無傷とか、この娘、それだけでも普通にとんでもないわね。

 怒涛の勢いで、ルチアのしゃべりは止まらない。くだらないことをどんどん、父に一方的に話しかけていくのよ。信じられる?

「だから、私、ベアトリーチェ様のお父様に会えて、ほんっとうによかったです!」

「……そうかね」

 そこで、百戦錬磨の父は何を想ったのか。父は、鼻から、ふぅ、と長い息を漏らし。

 ……なぜか、ほんのり優しい顔になった。

「ベアトリーチェ」

「は、はい」

「……良い友人を、持ったな」

「えっ!?」

「私は、王宮に戻
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  • ポンコツ悪役令嬢の観察記録 ~腹黒執事は、最高のショーを所望する~   第92話 天翔ける女傑、戦乙女たちのルーツ(前半)

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